おはこんこん、Iです。
私はあまり映画館に行かないのですが、観たい映画があり久しぶりに映画館に足を運びました。
その映画とは『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』です。
他人の目を気にせず自由奔放に生きる女性と、性的マイノリティであることを隠して孤独に生きる男性の友情物語です。
今回の投稿では、この映画の感想を書いていこうと思います。
夏休みの読書感想文がそれはそれは苦手だった幼い頃の私に、ドヤ顔できるような感想文が書けることを期待しています。
映画の内容を含むのでネタバレNGの方は一度ブログを閉じていただいて、ぜひ映画を観てから戻って来てくださいね。
ラブ・イン・ザ・ビッグシティ
最近は多様な価値観が受け入れられる社会になっていると感じることも多いはずです。
とは言え、やはりまだまだ少数派の方に対して冷たい目や意見が向けられることはたくさんあります。
不思議ですよね。
迷惑を被っているわけでもないのに、自分とは違う考えという理由だけで対象を排除したくなってしまうなんて。
もしかしたらこんなことを言っている私も、気づかぬうちにどこかで差別をしてしまっているのかもしれません。
ともかくそのような背景もあってか、この作品では『自分らしさ』がテーマとして強調されていました。
ジェヒ(キム・ゴウン)
ジェヒはまさに自分らしく生きることを大切にしていました。
そのため、人の目を気にしていないと思わせるような、だいぶ破天荒な行動を取っていたように感じます。
しかしそんな彼女も、時折弱い部分を見せることがありました。
そのため本当に人の目を気にしていないというよりは、気にしていないフリをしていたのだと思います。
そりゃ、多くの人にバカにされ信じていた人に裏切られ「全然大丈夫、気にしていない」だなんて、そんな人いないはずです。
恐らく彼女はこれまでも、自分らしく生きることで何度も辛い思いをしてきたのだと思います。
それでも自分の生き方を曲げずに、なおかつ周りを巻き込みながら幸せを追い求める彼女はとてもかっこよかったです。
まさに私の理想とする姿でした。
フンス(ノ・サンヒョン)と母親
フンスはジェヒとは対照的で、性的マイノリティであることが周囲にバレるのを恐れて、自分の殻の中に閉じこもっていました。
フンスがこのようになったのには母親が関係していました。
フンスの母親はフンスが『普通』であることを望んでいたのです。
ただ、私はそれが悪いことだとは思いません。
実際、多くの人がフンスの母親の気持ちも理解できるはずです。
大切な子供が自分の選択肢には無かった道に進もうとしていて、さらにその道が多くの傷を伴う道だとしたら、私も素直に応援できないかもしれません。
そんな気持ちを抱えていたであろうフンスの母親ですが、フンスからの告白を受けて戸惑いながらも理解しようとする努力をしていました。
仮に努力した結果が「理解できない」という結論であったとしても、母親が自分を理解しようと歩み寄ってくれた事実がフンスにとっては重要だったのかなと思います。
2人の友情
ジェヒはフンスに出会ってすぐ、こんな言葉をかけました。
「あなたらしさは弱点にならない」
くぅ〜、刺さります。
自分らしさを貫いているジェヒが言うからこそ、より刺さる言葉になっていますよね。
この言葉をきっかけにジェヒとフンスの距離は縮まっていったのですが、2人はお互いのことを親友と言っていました。
1番信頼していて、何でも共有できる人がいるってこんなに心強いことないですよね。
しかもその人と生物学的な性が異なるというのがミソで、異性だからこそ補える部分があったのだと思います。
男女の友情って憧れますよね。
男女の友情は成立しないと言われていますが、私はそんなことはないと思います。
確かに難しいことだとは思いますが、私が2人の関係に憧れるので男女の友情は成立します!と信じています!
2人の性自認が分からないので一概には言えませんが、2人の場合は男女の友情が成立していますしね。
こういう映画って大体主演の2人が「1番大切な存在はずっと近くにいたあの人だ。」的な感じでくっつきがちですが、ジェヒとフンスは最後まで親友でしたから。
お互いがお互いの幸せを願いつつ、それぞれの幸せに向かって歩み出すエンディング、本当に最高でした。
私も男女の友情欲しいぃぃぃ!!
って言っているうちは無理ですね。
総評
総評だなんて偉そうで恐縮ですが、さくっと行きましょう。
ずばり、星5(★★★★★)です。
この映画を観て私は前向きになれました。
というのも私は、自分の考えすぎてしまう所や感情の起伏が激しい所が嫌いでした。
しかし、一生懸命考えられるのも心が敏感に反応できるのも私らしさであって、決して弱点にはならないと気が付きました。
少し強引な解釈になってしまったかもしれませんが、それでいいんです。
自分自身の特徴を弱点として閉じ込めようとするか、私らしさとして活かすかは自分次第です。
どんなに優れた人になっても全ての人と分かり合うことは不可能で、私を、あなたを、非難してくる人は必ずいます。
だから無理に自分を取り繕わずに今ある自分を大切にしていこうと思えました。
ちなみにこの感想文は星1(★☆☆☆☆)です。
精進します。
またどこかであなたとのこ゚縁がありますように。